「超高速・シャカシャカ」


えーと先生、何がしたいんですか?


「天才料理少年 味の助」(宗田豪)


百田くんの実力が発揮される第25話のレビューです。



前回、セクシーアイドル理菜の体臭を嗅ぎ、彼女の過去をサイコメトリーした味の助。
ついでに究極の丼もいっしょにサイコメトリーしたようです・・・

味の助と百田、両者メニューを決めて調理に移っています。


(料理の声!? そんな得体の知れないものに負けるかよ!)


気合十分の百田、先に料理を完成させたのも百田でした。


“できました!!”

“特製天丼です!!  どうぞ!!”



フレンチレストランで修行して出した料理が天丼、お前は今まで何の修行をしてきたのかと。
まぁ、宗田先生のレパートリーではこの辺が限界かな。


“では試食して頂きましょう!”


天丼を作った弟子を持つフレンチシェフの天堂が場を仕切り、理菜の試食が始まります。


“いただきます!”




すいません、このウンコみたいなのって海老天ですか?

そんな海老天を試食する理菜・・・


“うわぁ!! この天ぷら・・衣から凄く香ばしい香りがするわ!!”

“おせんべいっ!! おせんべいの香りがするわ!!”



百田の天ぷらからは煎餅のにおいがするそうです。
もうこの時点で読者の7割くらいは天ぷらの秘密に気付いていると思うんですが、 それでも実際にもう一度天ぷらを揚げてまで説明する百田。
宗田先生のネタの無さが伺えるというものです。

結局天ぷらの秘密というのは煎餅をミキサーで砕いたものを衣に塗してあるだけ

わざわざ3ページも使って説明するんじゃないよ。
そんな説明を聞いて味の助は・・・


“凄い・・おいしい香りの連発だ・・!!”


と百田の実力に驚いています。
しかし、音の勝負のときと同様なんですが、「作ってる香り」は関係ないから。
宗田先生、学習という言葉は知ってますか?

理菜は百田の料理を食べて大絶賛。
そんな様子を見つめる天堂ですが・・・


“一流のカメラマンはグラビア女優から他の人が見たことのない表情を引き出す”




“料理も同じだ・・・・”

“彼女に他人が見せたこと無いような表情を出させた方が勝ちだ!!”



どうして普通に勝負をつけることができないのか、やっぱりコイツも頭腐ってるな。
こんな半ば無理矢理に勝敗の基準を決めた天堂。
賢明な読者なら、この後宗田先生が何を描きたいか察しているはずです。
では、特製天丼を食べた理菜の表情・・・








凄いわ・・・・こんな香りの天丼・・・・生まれて初めて・・・・!!”


フォントサイズに意味はありません、宗田先生の意思を読み取っただけです

しかし先生、セクシーな女性はもういいから、もっと描くべきものがあるでしょ。
ああそうか、この次の味の助で宗田ワールド全開なんですね!

と思って味の助の料理を期待してると・・・





“実はこれだけじゃないです!!”


“え”








・・・・・・( ゚Д゚)エッ?





“2つ目の丼・・・・最高級の霜降り松坂牛です!!”





いや、丼じゃなくて牛肉じゃん・・・




“これを網の上で牛脂で焼きます!!”


先程 “できました!!” と言ったくせに、調理を始める百田、この嘘つきめ。
しかも前回のミートボールと丼2杯・・・味の助の試食の前に理菜の腹を満たそうという作戦か、この卑怯モン。
全くろくな奴じゃありません、この漫画にまともな奴はいないのか!?(いません)

さて、女性一人に丼を2杯も食わせようと暴走する百田。
そんな百田ですが、実は恐るべき能力を隠し持っていました。

何かの液体を容器に移し始める百田・・・


“搾りたての牛乳を・・・・”

“容器に入れて・・・・振り出した・・・・・・!?”



なぜ搾りたてだと断言できるのかはさておき、一心不乱に容器を振る百田。















そして次の瞬間(コマ)・・・










速いわ!!!


えーと、牛乳を使ったバター作りを検索してみましたが、どれも1時間くらいかかるそうです。
しかも百田のように搾りたての牛乳を使っても30分くらいかかるそうな・・・
つまり百田くんは常人が1時間かかる作業を一瞬で・・・お前はサイヤ人か。
常識を超えたスピードでシャカシャカできる百田くん、チ○コの皮膚は鋼鉄のように固いはずです。
もしくは磨り減ってるはず。

そんな鉄の息子を持つ百田が作った丼は、いわゆるビフテキ丼。
何のひねりもない普通の丼だな、それに特別な技術を使ってるわけでもないし。
味の助はプロの技術を得るために勝負をしているわけですが、弟子がこの程度の技術なら弟子入りする必要はないじゃん。
やっぱ作者が料理のこと知らないとこの程度の発想と調理法しか出てこないんだろうな。


そして理菜の試食ですが・・・・









こんなオイシイ香りに包まれたのははじめてよ




こんな表情の女性は18禁の方向でしか見たことありません。

だからセクシーな女性はもういいから、とにかくエロい料理を描けと。
まったく読者が何を望んでいるか、いまいち解ってないようですね、残念ですよ宗田先生。

しかし、次週はいよいよ変態味の助の登場です。
その味の助が作る丼とは・・・


“僕が作るのは7色の香りのする丼だ!!”


オムレツ風親子丼じゃなくて少しだけがっかりです。
しかし、百田は理菜の18禁な表情を引き出しました。
味の助には、その表情の上に肉汁をぶっかけて欲しいものです。





次回予告


押されてばかりじゃいられない!!

味の助渾身の“7色の香り”丼は理菜ちゃんの胸にどう届く!?





・・・・理菜ちゃんのにどう届く・・・・?

次回「次の肉汁は胸射か!?」にご期待下さい。

                                               H16・5・6