「クリリン認定」


ああ、百舌の舌よどこへ逝く・・・・・・




「天才料理少年 味の助」(宗田豪)




さて、出力が低下の一途をたどる第31話のレビューです。



味の助は大河原大臣へのフルコースのシメに、百田のステーキを出した。


“あれは・・俺が一週間前に出したものと同じステーキ!?”


どうやら正確には以前百田が作ったのと同じステーキで、そのまま残り物を出したわけではないようです。
しかし、“天堂のもとで2年か修行を積んでようやく認められて作ったステーキ”と “同じステーキ”ってことは、やっぱ味の助に料理修行は必要なかったってことですか?

そんなステーキを出された大河原大臣、当然の如くぶち切れます。
怒鳴る大臣の前に天堂が歩み出ます。


“私からもお願いします!”

“な・・総料理長キミまで・・・・”


と、天堂さんの直訴、感動する百田。
でも、前々回にやっとけばこんな大事にはなってなかったんだよな。
ホントに仕事してるのか、総料理長。

そんな直訴の甲斐もあって渋々ステーキを試食する大臣。


パクッ











ぷぴっ





じゅんっ





ぴゅっ ぴゅっ





久々のエロ擬音、そして!!














宗田、テメェ表に出ろ(#゚Д゚)ゴルァ!


なんですか、Mr.マグワイアの再来ですか?
読者はこんな汚い親父の汁なんか見たくないんですけど・・・
もしかして先生、どっちもイケるクチですか?



さて、ここからは退屈な料理解説の時間なのでダイジェストでどうぞ。



大臣は固いものが苦手で、固い食べ物は残す

味の助、大臣が歯が弱いことに気付き、牛肉の筋を全て取り除く

焼く前には肉を常温になじませ、焼く時には表面に脂のコーティング

焼き上がった直後のステーキをカットすると肉汁が踊って飛び出す

そうならない様に、肉汁が肉の中にしみ込んでいく時間をはかって出す



と、細かい気配りで作られたステーキ。
そんなことより、先生自ら“肉汁が踊って飛び出す”ことを否定しているのが興味深いですね。
つまり、今までの肉汁は全て無駄だったと?

否、それは違う!!

この漫画は料理自体より、擬音と肉汁にその真髄があったはず。
料理の説明なんて二の次だ、汁を、もっと汁を!!



・・・これ以上やるといつぞやの味の助みたいになるのでやめときます。



細かい気配りのステーキに心打たれた大河原大臣、今まで振る舞いを謝罪します。


“ありがとう 君達のおかげで本当に美味い料理に出会えた”

“これからもこの店に料理を食べに来させてくれ”


“はい!!”






味の助文句を言う大臣「そこまで言うならお前が作れ」味の助調理・百舌の舌発動大臣謝罪




以前にやった予想ですが、百舌の下以外は当たりですかね?


“ミーはビジネスマン・・”


の名言を残して消えたアメリカ人の足元にも及ばない展開だったな。
まぁ、中身はともかく、とにかくキレイにはまとまりましたかね。

さて、大臣を改心させ、店の従業員から大喝采を受ける味の助。
次は北の将軍様でも改心させて欲しいものです。
一緒に料理を作った百田も味の助を褒め称えます。


“ほんとお前はスゴイ奴だな 味の助!”

“百田くん・・・・”

“あっ!”

“百田くん 今・・ 僕のこと 「味の助」って呼んだ・・・・!?”




“な・・何だよ・・悪いかよ・・・・”



“・・・・・・”



“へへ・・何かうれしいな!”









先生、来週からソッチですか?



この調子で、2人っきりの厨房で味の助と天堂が・・・とか考えてないですよね。
いくらどっちもイケル口だからって、読者の大半にはそういう趣味はありませんから。
そしてついでに・・・


“ところで・・・・百田くんの下の名前って・・・・”

“!? いいだろ別に・・・・俺のは・・・・”

“え〜〜!!教えてよ〜〜!!”

“く・・栗太郎”

“え?”

“あーっ!! うるせー!! 何度も言わすな!!”



百田くん、これで正式にクリリン認定です。
つーか、このクリリン百田と味の助のラブラブモードはどうにかしてくれ。
来週から味の助&百田&萌乃香の三角関係ですか?

いや・・・そんなことはどうでもいいな・・・

・・・次だ・・・次こそは、やってくれる・・・アイツはそういう男さ・・・





次回予告


料理人の道も友との絆もまずは一歩前進!

そして明日には新たな修行が始まる―――!!




「・・・天堂さん・・・」 「・・・徳川・・・」



次回「天堂との秘密特訓深夜の百舌の舌」にご期待下さい。

・・・想像したら寒気が・・・

                                               H16・6・25