「チュルチュル チュパッ」


今回からページ数が普通になりました。
今までページ数が多くて無理してたんだな・・・と思う事が多々あったわけですが、これからは大丈夫。
きっと、正統派グルメマンガに変身するはずだ、頑張れ宗田先生!!


そう思ってたんですよ・・・まさかこんな事に・・・


「天才料理少年 味の助」(宗田豪)


宗田先生、これってグルメマンガですよね?
逝きます、第4話レビュー!!


場面はまたしても学校、どうやら放課後のようですが・・・


“何だよ 味の助!”

“お前も見てみろよ!!”

“え・・・でも・・・見つかったらきっと怒られちゃうよ・・・”



さすが前回萌乃香にイジメられっ子認定された味の助、1ページ目から弱気です。
まぁ、弱気ながらに反論する味の助ですが、結局は周りに流されてしまいます。


“いいから見てみろって!”

“すげぇかわいいんだぜ!!”


どうやらのぞきのようです、強制ではありますがのぞきをする味の助。


コマぶち抜いて水着美少女登場!


“わっ あの娘が水泳部のエース
    全国大会でも優勝候補っていわれている平山かおり   ちゃん!?”


味の助、説明ご苦労!

コマぶち抜いて登場したかおりちゃん、どうやらこらからタイムを計るようです。
周囲では


“きゃ〜 平山さんがんばって!”


“平山〜〜!!”


“オオオオオオオ!!”


おそらく水泳部員の声援が飛び交います。
一部フーリガンっぽいのも混じってるようですが。

しかし、この場面は一体どういった状況なんでしょうか?
味の助が制服着ていることから、おそらく平日ではないかと思うんですよ。
で、水泳部が練習していることから放課後かと。
水泳部の練習ってこんな「わーわー」「きゃーきゃー」言ってやるんでしょうか?
声援してる暇があったらお前らも練習しろよ!
で、記録の方は


“凄いよ!! 平山さん!!”

“昨年の日本記録と同じタイムだぜ!!”


何の種目で何mかも分からないんですが、とにかく速いそうです。
プールから上がるかおりちゃん・・・




宗田先生、この目線は何?

このコマに意味はあるんですか?
と思ってたら・・・


次ページの半分以上を使ってかおりの笑顔


先生、やっぱ週刊誌の連載はキツイですか?
異常なまでにかおりを押しています、ヒロインは萌乃香じゃないのか?
で、見とれる味の助・・・


“凄いなぁ・・・ 僕なんかとは住んでる世界が違うんだろうなぁ・・・”


安心しろ、誰一人お前と同じ世界には住んではいない


天才水泳少女超能力肉汁少年など、AVの世界しか共存できる世界はございません。
そんなマヌケ面をさらす味の助、次ページ・・・



“ねぇ・・そこのタオルとってくれる?”

またしても大ゴマでかおり参上!


異常なまでに慌てふためく味の助、どれだけ見とれてたのかと小一時間問い詰めたい。
ろれつが回らなくなるまで妄想してた味の助ですが、タオルはきちっと渡せたようです。



宗田先生、あなたは何が描きたいんですか?


7ページ目までかおりが描かれているコマが多すぎる。
さらに大ゴマの使い方にも遠慮が無い、宗田先生かおり大プッシュ。
上の3つなんか3ページ連続ですからね、もう読みやすい読みやすい。
今は亡き「Dreams」読んでるかと思ったわ。(Dreamsはマガジンスペシャルにて連載中)
幼女の次は水着ですか宗田先生。



かおりの一人舞台が終わり、3週間後・・・

ポーっとプールをのぞく味の助、そこに背後から忍び寄る手が・・・


“な〜に 味の助君 覗き?”

“わあっ”


一応ヒロインであるはず萌乃香が登場。
その後のやり取りにより、萌乃香とかおりが知り合い(友達?)であることが判明します。
小学校のときクラスが一緒だったらしいです。
で、萌乃香と味の助がイチャついて(?)いると・・・


“またタイムが落ちてるなぁ・・・”


と室内プールから声が聞こえてきます。
プールの方に注目する萌乃香と味の助。


“一ヵ月後の大会はオリンピックの為の大事な大会なんだぞ 一体どうしたんだ?”


どうやらかおりちゃん調子がよくなさそうです、コーチも深刻な顔です。


“どうもどんどんタイムが落ちてきちゃってるみたいなんだよね・・”


なぜお前が知っている?
外から覗いてるだけなのに、それを知ってるということは相当熱心に3週間プールに通い続けたんでしょう。

人、それをストーキングという・・・

それに近いものはあると思うんですけど・・・?
まぁ、味の助ストーカー疑惑は置いといて・・・


“スランプかしら・・?”


心配する萌乃香。


“見たところあまり顔色も良くないし・・ 隊長でも悪いのかなぁ・・”


味の助も同様に心配してますが・・・

問題はこのコマ。


まず、この顔のどこが顔色が悪く見えるのか?
ちょっとトーンぐらい張っても良かったんじゃないのか?

で、次がね大問題なんですよ。
今までは危ない擬音と肉汁の描写はありました。
でもね・・・



割れ目



まで描くのはどうかな思うんです。
少年誌なんですから、少年誌
その辺を忠実に描写するのはエロ漫画だけですよ。

それに滴る水・・・これってグルメマンガですよね?
かおりの水着姿にはかなりの疑惑があるらしいです、暇な方はググってみてください。
宗田先生、週刊誌の連載がキツイからって趣味に走るのはどうかと思いますよ。



そんな魅惑のプールシーンも終わり、場面はかおりの家の前。
萌乃香が“心配だから”という理由でかおりに会いに来たようです。
味の助までつれてくる理由は分かりませんが。
かおりちゃん家はどうやらお金持ちのようですね、大きな家です。

出迎えてくれたのはかおりの母親。

“あら萌乃香ちゃんじゃない! まーなつかしい!”

味の助のことには触れないんですね、お母さん。
そして、夕食に誘われます。
かおりの母は、かおりの調子が良くないことを心配して、特別に有名シェフを呼んだのだそうです。
で、どんな人かというと、味の助も興奮して説明口調で叫びます。


“あの人は青山光さん!!”

“青き新星と呼ばれる イタリア料理新鋭天才シェフの!?”














ザクと違うのだよ ザクとは!!




何が青き新星だ、青い星つったらランバラルをおいて他にない。
所詮、3週くらいしか登場しないかませ犬に異名までやること無いのに・・・
異名が欲しかったら、グフくらいには乗ってみることだな。

夕食をとることにした2人は、かおりと対面。
どうも萌乃香とかおりも久々に顔を合わせるようです。
そして、青山シェフの料理シーンへ・・・


怖いわ!!


眼が逝ってます、何か呪いでもかけてるんでしょうか。
とても正常な料理を作っているようには見えません。


“あんな風にかっこよく料理できる様になりたいなぁ・・”


止めとけ味の助、お母さんが心配するぞ。

できた料理は白いクリームスパゲティ。
何だ普通の料理だと思ったら大間違い。
そう、汁使い汁使いと引き合うのです。


チュルチュル チュパッ


“ふわぁっ おいしい!!”


“そう これが僕の十八番 白いミートソース!!





白いミートソース・・・チュルチュルチュパッ・・・
味の助が肉汁ならこっちは白い汁です、擬音はチュルチュルチュパッ!
そもそもスパゲティはそんな風にすすって食うもんじゃないと思います。

青山シェフの料理を絶賛する萌乃香と汁少年
しかし、メインであるはずのかおりは浮かない表情、さらに・・・


“かおり? どうしたの?”


“わ・・私・・”


ガシャンッ

“平山さん!?”  “かおり!?”



突如倒れ、救急車で運ばれるかおり・・・
さすが青い新星、呪いの腕も超一流です。
場面は病室にいきなり移り変わります。


“食べられないの 何ものどを通らないのよ・・”


と、かおりが病院のベットの上で味の助たちに打ち明けます。


“味がしないの・・”


いわゆる味覚障害でしょうか?
でも、味覚障害って飯まで食えなくなるモンでしょうか?


“口の中に何かがある感触だけで ツバも出ないから飲み込めない・・”


水と一緒に飲み込めばいいと思うんですが?


“もう・・私今度の大会 ダメかも・・”


安心しろ、アテネがダメでも北京がある!!

かおりの証言をまとめると
「味がしない」+「ツバが出ない」=「何ものどを通らない」⇒不調
ということになります。


甘い! 甘いぞ!! ドモン!!


固形物が食えなくても必要最低限の栄養は取ろうと思えば取れるはずだと思うんですが。
なんかかおりの水着カットが無くなってから、ストーリーがいい加減な気がします。
それを聞いた萌乃香が・・・


“そんなこと言わないでよ!!”


と、別れ話を切り出された女みたいに泣いて叫びます。
この二人がどれだけ親しいのか分からないので、このシーン少し白々しいです。
で、あとはもうお決まりのパターン・・・


“僕が作るよ!”


“かおりちゃんが喜んで食べられる料理を僕が作るよ!!”



なーんかね、本当に今回は水着と白いミートソース以外はパッとしません。
引き方もワンパターンだしねぇ・・・
やっぱ、汁描いたほうがいいんじゃないですか、宗田先生?


ーーー味の助の心に火がついた 再び料理の声は聴こえるのか・・!?ーーー


ーーー次号味の助に奇跡が・・!?ーーー



肉汁を封じられた 味の助が取った行動とは・・・?


次回「味の助 初めてのストーキング」にご期待ください。




書いてる途中で割れ目とか書いている自分が恥ずかしく感じた第4話。
宗田先生もっと頑張って肉汁飛ばしましょうよ。


                                               H15・12・22