「味の助ストーカー疑惑」


ギブアップ!!

それが今回の率直な感想


「天才料理少年 味の助」(宗田豪)


宗田先生、何か嫌なことでもあったんですか?
第5話のレビュー始めさせていただきます。


水泳部員はもちろん生徒・教師にいたるまで、水泳少女・平山かおりのスランプの話題で盛り上がってる学校。
そんな中、味の助は


“僕がかおりちゃんが元気になれる料理を作ってみせるよ!!”


それ前回聞いた。
前回かおりの家で言ったにもかかわらず、なぜ学校で同じ台詞を言うか分かりません。

で、いきなり味の助の家の厨房へ場面は移り変わるんですが・・・
冒頭に学校のシーンを入れたことに意味はあるんでしょうか?


味の助と萌乃香は、かおりがパスタが好きだということで、パスタ作りに取り組みます。
前回の白いミートソースを越えるものを目指しているようですが・・・


“とにかく色々作ってみよう!!”


そんな思いつきだけでいいんですか?

作業は萌乃香とかおりの思い出話をしながら進むんですが、そんなことはどうでもいいです。
前回で“久し振り”とか言っておきながら“いつもはげまされてきた”とはどういうことですか?
全くもってこの二人がどの程度仲が良いか理解できません。
さて、肝心のパスタ作りですが・・・


“ダメだ・・・!!”


早いわ!!


しかも作り始めてから3,4ページしか経過してないの上に、試食するシーンすら無い。
なぜ、ダメなのか理由もしっかり考えましょう。
そもそも何の策もなしに、手当たり次第作ったってこうなるのは当たり前です。
サイコメトリーするまで何もするんじゃないよ、無駄だから。



シーンはかおりの家に移り変わり、かおりの母と青山シェフが登場。


“まったくかおりも何考えてるのかしら・・・こんな大事な時期に・・”

“わざわざこうして青山さんにまで来て頂いてるのに・・”


娘を心配する母親の言動とは思えません。
それをなだめる青山シェフ。
この後、きっと熟女モノのAVのようなことになるに違いありません。
スランプの娘をほっといて、天才シェフと絡むなんて全くいい母親です。

青山シェフは青山シェフで、かおりの母親から聞いた味の助の話を



“たかが中学生に何が作れるって言うんですか”

“何をしたって無理に決まってますよ”


と、ものすごい悪人顔であざ笑います。
自分の料理も食べてもらえないのことを完全に忘れた顔です。
笑ってる暇があったら、母親と絡んでないで料理のこと考えろ( ゚Д゚)ゴルァ!


その頃味の助は、どうやらプールに行ったらしく、それを探す萌乃香もプールにやってきます。
そして萌乃香は溺れた味の助を発見します。
味の助は救出され、そのまま家に・・・





家に帰るまで水は吐かなかったんでしょうか?
普通、プールから出してすぐに水とか吐かせるもんだと思うんですが。
“泳げないくせに何やってるの?” と責められる味の助。


“泳いだら少しはかおりちゃんの気持ち・・わかるかなって思ったんだ・・”


“食べられないっていう かおりちゃんの気持ちを


             もっとわかりたい・・ 知りたいんだ・・・・!!



こうして味の助君はストーキングを決意するのでした。
なんていうかね、味の助君、頭軽すぎ。


そこへ味の助の母親が杏仁豆腐を持ってきます。
味の助は杏仁豆腐が大好きで、具合が悪いときでもこれだけは食べるのだそうです。
味の助は杏仁豆腐を見て・・・


“そうだ!! これだったんだ!!”


と、サイコメトリーもせずに何かをひらめきます。
そして場面は再びかおりの家に・・・
どうやら結構遅い時間に訪ねたようです。

そして、着くや否や調理を始める味の助。
できたものは・・・




イチジクのパスタ

うーん、普通だ・・・スランプですか宗田先生?
正直こんなパスタねぇだろって思ってたんですが、実際にあるみたいです。
しかし、何故にイチジクなのかというと・・・


“え〜〜〜 どうしてわかったの? 私イチジク大好きなの”


と、かおりちゃん。
・・・もしかして、味の助君・・・ひらめいたのってその程度・・・
さすがに頭軽い味の助、好きなものを使う事くらい、最初に思いつきそうなもんですが。
しかし、なぜ味の助がかおりの好物を知っているんでしょうか・・・?


“実は昔 かおりちゃんの家に庭にはイチジクの実がなって よく家族で食べてたんだって・・・”


“お母さんに頼んで昔のアルバムを見せてもらった時に知ったんだ!”



“そうだったんだー”


待て待て待て!!

“そうだったんだー” じゃねぇよ、何故に本人に直接聞かない?
しかも、昔のアルバムを見せてもらう必要がどこにあったのか?
普通に母親か本人に聞けばいいんじゃないか、そんなにかおりの昔の写真が見たかったのか?
味の助は料理以外はパッとしないという設定ですが、人格すらも疑わねばならないようです。

そんな複雑な背景を持ったイチジクのパスタ。
かおりもそれを口に運ぼうとします。
アホ面さげて見守る二人・・・


“ダメ・・!! 食べられない!!”


そこまで叫ばなくてもいいもんですが、結局これも食べてはもらえません。
きっと汁が足りないんだよ、もっと肉汁飛ばさないと。
肉汁さえ飛んでたら、いろいろ妄想できるのに。
愕然とする味の助。


“違うパスタを考えてみるよ! 今度こそ!!”


貴様の脳みそでいくら考えても一緒だよ、さっさとサイコメトリーしろや!

そう言ってキッチンへ向かおうとする味の助ですが・・・


“もういいの気持ちだけでお腹一杯だよ・・味の助くん・・”


と、かおりに止められます。
そしてかおりは


“ちゃんと体調整えて 次の大会を目指すよ!!”


と、笑顔で味の助たちを安心させます。
そして、かおりの家を後にする味の助と萌乃香。
その帰路の途中で味の助がエプロンを忘れたことに気付き、なぜか1人でダッシュして戻ります。




不法侵入です


どうやら、1人でかおりの家への侵入に成功したようです。
“えーと エプロンは持ったし” と言っていますが、


まだ何か持って帰るつもりでしょうか?


かなり、ストーカーに近づきつつあります。
そもそもお母さんは不在なんでしょうか? それとも青山シェフと・・・想像するとキモイ・・・
そんなストーカー味の助は、ドア越しにかおりの声を聞いてしまいます。


“今じゃなきゃダメなのに・・”


“今度の大会に学生生活の全てを懸けてきたのに・・ どうしてっ!?”


“いやああああ!”





・・・だんだんムカついてきた・・・




「食べられない=消化できない」じゃねぇんだから無理にでも食べろ。
そんなに思いつめるんだったら、料理人じゃなくて医者を呼べ!!
体育会系の人間から見れば、コイツの甘さは反吐が出ます。
作者のお気に入りだからって調子に乗ってんじゃねぇぞ( ゚Д゚)ゴルァ!

そんなかおりの叫びを聞いた味の助。
先ほどのかおりの態度が、自分達を心配させないためだと気付きます。
涙ぐむ味の助・・・その時!!


ビリリ ビリ


ドクンッ


ビビッ   “え? 肉まん・・?”


パァァン


“聴こえた・・ 聴こえたよ!” 



・・・え、サイコメトリーしてる・・・何も食べないで・・・



そんな設定でしたっけ、宗田先生?
前回は無理矢理食パン食べてまで、サイコメトリーしたのに、今回はいきなりですか?
それとも能力の進化ですか?
いずれにせよ・・・


( ゚Д゚)ハァ!?


今回は不自然なことばかりなんですが、その状態を収集せずに次回へ引きます・・・
・・・大丈夫かなぁ、宗田先生・・・


ーーーえっ!? 見えたのはホカホカの中華まんーーー


ーーー味の助に聴こえた料理の声は・・!?ーーー



次回「魔法のパスタ 狂った民衆にご期待ください。




今回はグルメマンガなのに誰一人料理を食べないと言う異常な事態になってます。
宗田先生、打ち切りとか言われて動揺してませんか?
何にせよ、今回はパワー不足です。

                                               H15・12・23