「私を た・べ・て」


味の助、妄想全開!

おかしな話だよ、おい・・・


「天才料理少年 味の助」(宗田豪)


第7話です、今回もなかなかキてます。


歩道橋を歩きながら考える制服姿の味の助。


“どうして人の心の悲しみに出会うと・・人を助ける料理を思いつくんだろう・・”

“それに斉藤君のコロッケの時に見えた フレンチトーストを作ってくれた人・・
 あの人は一体誰だったんだろう・・”

“一体僕の舌には・・ どんな秘密があるんだろう・・”



前回、何も食べずにサイコメトリーしたもんだから、

「人の心の悲しみに出会うと料理を思いつく」

と、連載7回目にしてテコ入れです。
何ですか、打ち切り準備段階ですか?




“わ〜〜っ!! 北海道だ〜っ!! 函館の朝市だぁ〜っ!!”


次のページではいきなり北海道まで場面が飛びます。
もうね、ストーリーはどうでもいいんですか? と小一時間問い詰めたい。
まぁ、前ページに萌乃香の親戚の家に遊びに行くとの説明はあるんですが、単行本にするとそれも無くなる。

函館の朝市ではしゃぎまわる味の助。


“朝ゴハンは叔父さんの家でって言ってたでしょ!!”


と、首根っこ掴んで引きずる萌乃香。
なおもはしゃぎまわる味の助、すると・・・


どんっ




と、一人の少女(?)とぶつかります。


“かわいい!! しかもピン・・”


どうやら、スカートの中も見えたようです。


“見た・・?”

“ごめんなさい・・”


素直に謝る味の助。
そして、そのままその少女がバイトする定食屋に連行される二人。


“なるべく高いの注文してね 私のパンツ代”


と、囁かれる味の助。
コイツ、わざとぶつかったんじゃねぇの? と思わせる展開です。
特製海鮮丼を頼んだ二人、さらに獲れたてのイクラをサービスしてもらうようです。



ドロ ドロ〜〜ッ・・・宗田先生、これがおいしそうに見えるんですか?

そんな海鮮丼をむさぼる味の助と萌乃香。
さて、先程の当り屋の少女はというと・・・





客のオヤジにセクハラされてました。
別にこのアングルにする必要はないよな・・・ひょっとしてこれも願望ですか、宗田先生?


“カワイイ看板娘の渚ちゃ〜ん 今度酒でも付きあってよ〜”


と、酔っ払いに絡まれて初めて名前が出てきた渚ちゃん


“じゃあ この毛ガニのてっぽう汁の隠し味を当てたら
 お昼くらい付きあってあげる”








いいこと聞いた♪


とでも言い出しかねない雰囲気の味の助です。
てっぽう汁の隠し味を当てにかかる親父たち。
さっぱりわからない様子です。
我らの味の助も、なぜかてっぽう汁を食べています。
そして・・・


“なんか・・イカの味がする”

“イカ〜!?”

“がっはっはっ馬鹿言っちゃいけねぇよ!!”

“これのどこにイカなんて入ってんだ!? カニ汁だぜ!?”




隠し味が見えるわけ無いだろ!!

なんか、このオヤジどもは根本的に隠し味というものが理解できてないようです。
萌乃香にまでつっこまれオヤジどもに笑われる味の助。


“なんでわかったの・・?”

“正解よ 大正解!!”



どうやら、当たってたようです。
イシルというイカを材料にしたモノが入ってたらしいのですが、そんなことはどうでもいい。
ざわめく店内、ブツブツ言い始める渚・・・


“あ〜まさか当てられちゃうなんて・・”

“でも助けてもらったわけだし・・”


“お礼にウチにこない?”





なぜ!??



そもそも、味の助が渚を助けた様には見えないんですが?
そして、またしても渚に連行される味の助と萌乃香。


“うわ! ここが渚ちゃんの家なの!?”


どうやら渚の家は旅館を経営しているようです。


“話は娘から伺ってます さぁどうぞ!!”


と、大勢の職員に歓迎されてます。
何かあくどい客引きに見えるのは俺だけでしょうか?


“うわ〜っ 海だ〜っ!!”

“見て見て!! さっきまでいた所があんなに小さいよ!!”

“小さいけどいい島でしょ?”





んん!? 島ぁ!???




函館周辺の海に島なんか浮いてるんですか?
俺の地図帳見る限りでは確認できないんですけど?
しかも、さっきまでいた函館を目視できる距離ですよねぇ?

ストーリーの展開だけで、島一つ作り上げた宗田先生でした。

常識的に考えて何十キロも離れたとこにバイトに来るとも思えんし、人の住む島が地図に書かれてないとも思えんしねぇ。



で、そんな不思議の島に泊まることになった味の助と萌乃香。
叔父さんには連絡はしたみたいです、明日には行くと。
最初は、朝ゴハンは叔父さんの家でって言ってたのにねぇ。



で、肝心の味の助はというと・・・


(萌乃香とも渚ちゃんとも ひとつ屋根の下なんだよなぁ〜っ!!)


(;´Д`)ハァハァ

と、妄想全開、では味の助の妄想の一部始終をご覧ください。










勃起するまで妄想に浸る味の助。

いくら妄想でも風呂に「起きてる?」と言って入ってくる人はいないと思うんですが。




味の助が妄想してると、渚の祖父がやってきます。
紹介する渚。


“紹介するわ!! 私の大好きなお爺ちゃん!!”

“昔は島で一番の伝説の漁師だったのよ!!”



うわ〜・・・また出たよ「伝説の○○」伝説の武闘派の次は漁師だよ。
小さい島(架空)で一番の漁師って言われても、そんなにすごいとも思えないんですが?

まぁ、渚のお爺ちゃんっ子ぶりはどうでもいい。


で、また読者サービスになるわけです。
今度は萌乃香の入浴シーンですね、味の助の妄想つきで。




またしても (;´Д`)ハァハァ する味の助。

またしても何のマンガなかわからなくなってきました。
露骨な読者サービスはいから、 肉汁を飛ばせ! もっと肉汁を!! 

そんな入浴中にこだまする渚の悲鳴・・・


“きゃーっ!! お爺ちゃん!!”


どうも渚のお爺さんが倒れたようです。
風呂に入ってた味の助と萌乃香が部屋に着くと、苦しむお爺ちゃんと渚達、そして医者の姿が・・・




えっ、医者!?




医者が旅館に泊まってたのか? 医者来るの早すぎだろ。
そんな神速の医者の診断ですが、以前の手術の後で体力が回復しきってなかったと言うことです。
さらに・・・


“だめだっ!! とても私の手には負えない!!”


行動は速いのに何の役にも立ってませんポンコツですこの医者。
そもそも体力が回復する前に退院さすなよ、この周辺の医師は揃いも揃ってヤブ医者か?

とにかく医者がポンコツなので、早く本土の病院に行かないと行けないんですが・・・


“お爺ちゃん しっかり!! すぐに病院に連れてってあげるからね!”








“ムリよ!!”


















“今日明日は台風が直撃するのよ!!”












どんな台風だよ!!


さっきまで露天風呂に入ってたのに、いきなり北海道全土が暴風域ですか?
暴風域の端っこならまだわかるが、北海道全土が暴風域ですからね。
台風の時速なんていいとこ時速30キロくらいなのに、こんなのありえない。
さらに北海道まで北上してこの勢力を保っている台風なら、きっと九州沖縄は壊滅的なダメージを受けてるよ。



島を一つ作り上げた上、奇跡の台風すらも作り上げました。


宗田先生、アンタですよ、想像の斜め上を突っ走りすぎです。
このスピードで北上すれば、わりと早いうちに暴風域を抜けると思うんですが?

そして、医者の絶望的な一言・・・




コンヤガヤマダ






“このままでは今夜がヤマに・・”

“死んじゃやだぁああ!!”



嘆き悲しむ渚。
それを見た味の助は、自分の祖父の死の間際、ただ泣くことしかできなかった昔の自分を思い出します。
自分と渚の姿を重ね合わせ涙する味の助。
一方医者はオロオロしながら・・・


“おかゆでも何でも とにかく何か食べさせないと”


お前は本当に医者か?


なんか、この医者にかかったらどんな病気でも助からない気がします。
輝を呼べ、ゴッドハンド輝を。

まぁ、冷静に考えればこの医者の台詞は、次の味の助の台詞の前フリなんですね。


“待って!!”


“その料理・・僕に作らせてください!!”



爺さんが一人死にかかってる状況で、料理作らせてくださいとはどういうことですか?
お前の料理は現代医術と同等なのかと小一時間問い詰めるぞ( ゚Д゚)ゴルァ!



今回、ストーリーは・・・

中学生二人が北海道に行って、地図にも無い島に行き、妄想全開の主人公
挙句の果てには脅威のスピードで移動する奇跡の台風、さらに危篤状態の老人を料理で救う・・・

どうも連載7回目でギャグマンガへとテコ入れがあったようです。






次回予告・・・


ーーー繰り返したくないーーー


ーーー料理で渚の・・いや昔のお爺ちゃんの命を助けてみせる!?ーーー



次回「気付いた味の助・・・死んだジジィは救えない!!にご期待ください。





今回は海鮮丼以外の料理は無し・・・味の助の妄想ばかり多くて・・・
にしても、ストーリーがいい加減過ぎる・・・
冒頭での味の助の言葉によると、渚の爺さんが死に掛かってる状況で料理を閃くはずなんですが?
宗田先生、後何週連載するんですか?


                                               H15・12・29