お知らせ

１．カブトガニの産卵を観る会

　伊万里では、伊万里市カブトガニを守る会と伊万里市教育委員会主催で、毎年「カブトガニの産卵を観る会」を多々良海岸で開催しています。カブトガニの産卵期である７月におこなっていますが、毎年県内外から多くの参加者があります。
　ぜひ、３億年前からおこなわれていたこの貴重な生物の神秘的な産卵シーンを見に来られてはいかがでしょうか。

　２０２４年度は,後日連絡します。
　
　

２．２０２４年　カブトガニ産卵予想

　これまでの調査結果から、多々良海岸でカブトガニ産卵が観察できる日を予想します。
　カブトガニの産卵は、６月下旬から８月上旬の大潮を中心とした満潮時に行われます。
　下の表には、産卵が観察されると予想される日の満潮時刻とその可能性を記号で表しています。
　
　　　　◎は、かなりの確率で産卵が観察できる。
　　　　○は、天気がよければ観察できる。
　　　　△は、かなりきびしいが観察できるかもしれない。
　　　　×は、観察は難しい。

　しかし、大潮時でも、風が強く波が高かったり、大雨で湾内の塩分濃度が低下すると産卵には来ません。
　梅雨明け後、大潮の後が最も多くの産卵つがいが確認できます。
　今年の産卵予想は難しく、梅雨明けがどうなるかによって、かなり影響があります。
　梅雨明けが早ければ７月中旬の潮に、遅ければ７月下旬の潮に集中するでしょう。表は、梅雨明けが例年並みと予想して立ててみました
　満潮時刻の１時間前後は観察できますが、潮が引き始める満潮時刻後が観察しやすいと思います。

　2021年、2022年、この２年間は急激に産卵数が増加しており、これまでの３倍、約1500つがいの産卵を確認しています。最も多い時で、多々良海岸と南海岸で合わせて100つがい近く確認されています。すごい光景です。太古から行われている神秘の瞬間をぜひ見に来てください。